食品グレードX線検査装置（FA-XISシリーズ）金属検出・排除機能付き

天津ENAK自動化設備有限公司が開発した食品グレード金属探知器自動X線検査システム（FA-XISシリーズ）は、食品安全検査を目的としたプロフェッショナル向けB2B検査装置です。最先端のX線技術と高精度な金属検出機能を統合しており、食品製造企業に包括的な異物検出ソリューションを提供し、国際的な食品安全基準への適合を支援します。

製品概要

この検査装置は5つのモデル（FA-XIS3012～FA-XIS8030）を備えており、小ロットの精密食品加工から大量生産まで、さまざまな規模の生産ラインに対応可能です。包装済みおよび未包装の食品の両方に使用でき、食品の水分量、塩分、温度の影響を受けずに、プラスチック、ガラス、金属、アルミ箔包装内の異物を検出できます。

製品の性能

VJT X線発生装置とDTセンサーを搭載しており、安定した放射線出力と高品質な画像取得を実現しています。100種類の製品検査パラメータを記憶可能で、異なる食品タイプ間の迅速な切り替えが可能です。IP66保護等級とSUS304ステンレス鋼製構造により、腐食や高圧洗浄に耐え、過酷な食品生産環境にも適しています。

食品用途向け高感度金属検出

食品の安全性を確保するための中核的な検査装置として、FA-XISシリーズは食品グレード要件に特化した業界トップクラスの検出感度を実現しています。この装置は、0.3mmのSUS304ステンレス鋼球や0.2×2mmの金属線といった極めて微小な金属異物を検出可能で、これらはパン生地の混練工程におけるミキサー摩耗による金属粉や、肉加工プロセスでの断片残渣など、食品製造中に潜むリスクとなります。このような高感度検出により、FDAやEU 178/2002などの厳しい規制への適合が保証され、汚染された製品が消費者に届くことを防止します。従来の金属検出器とは異なり、アルミ箔、金属蒸着フィルム、ガラス瓶などあらゆる包装材や、湿潤、冷凍、高塩分食品など多様な食品質感においても検出精度を維持し、誤検出率は0.05%以下とされており、高速生産ラインの中断を防ぎます。

不良品を遮断する自動排除装置

この検査装置に統合された自動排除システムは、不良品に対する妥協のないバリアとして機能します。リジェクタのオプションはフリッパー、プッシャー、エアジェットなど複数あり、ガラス瓶入りソースのような壊れやすい製品にはエアジェット、缶詰食品には頑丈なプッシャー、軽量なスナックにはフリッパーと、多様な食品タイプに適応します。不純物を検出後0.3秒以内に作動し、70m/分で稼働する生産ライン（FA-XIS3012/4016）において手作業による選別を上回る性能を発揮します。例えば、冷凍野菜の生産ラインでFA-XIS5025を使用した場合、1.5mmのガラス片を含むロットを100%除去することで、企業にとって何百万もの損失につながるリコールリスクを排除します。リジェクタは食品グレードのSUS304製で、滑らかな表面により製品残渣の蓄積や二次汚染を防ぎます。

トレーサビリティと品質管理のための自動データ記録

この検査装置はエンドツーエンドのデータトレーサビリティをサポートしており、これは現代の食品品質管理の要です。検査データ（タイムスタンプ、製品ロット、汚染物質の種類、オペレーターID）を自動的に記録し、最大100件の製品プロファイルを保存して迅速に呼び出せるようにします。データはUSBで取得するか、Ethernet経由でERP／MESシステムと同期でき、リアルタイムでの品質監視が可能になります。食品安全事故が発生した場合、企業は数分以内に影響を受けたロットを特定できます。例えば、小売店がシリアルパック内の金属片混入を報告した場合、FA-XISシリーズのログにより、正確な生産シフトおよび生産ラインを特定し、全在庫ではなく特定のロットにリコールを限定できます。また、このデータは能動的な品質管理を可能にします。例えば、スナックの生産ラインで頻繁にワイヤーが検出される傾向を分析することで、摩耗したコンベア部品などの根本原因を特定・修正し、長期的に汚染リスクを低減できます。

食品グレード材料の選定と精密加工

試験装置のすべての部品は食品安全基準に準拠しています。フレームおよびトンネルにはSUS304ステンレス鋼を使用しており、酸性・アルカリ性洗浄剤に対する耐腐食性を備え、FDAの食品接触要件を満たしています。ステンレス鋼は3段階の研磨（研削、バフ仕上げ、鏡面仕上げ）を施し、表面粗さをRa≤0.4μmにまで高めることで、食品粒子の付着を防止し、容易な清掃・消毒が可能になっています。帯電防止ポリウレタンベルトは無毒で耐摩耗性に優れ、EU規則10/2011の食品接触材料基準に適合しており、80℃の高温でも有害物質が溶出することはありません。コンベアローラーなどの重要部品はCNC旋盤加工により製作され、寸法公差は±0.05mm以内とされており、ベルトの安定した運転を確保し、振動による検出誤差を回避します。

コアコンポーネントの統合とキャリブレーション

検査装置の性能は、高品質なグローバルコンポーネントに依存しています：安定した放射線出力のためのVJT製X線発生装置（米国）、高解像度画像取得のためのDT製センサー（フィンランド）、信頼性の高い電力制御のためのシュナイダーエレクトリック製部品（フランス）。組立工程では、技術者がISO 9001プロトコルに従って作業します。すべての配線接続はトルク管理された締め付けが行われ、ラベルが貼られ、X線モジュールにはIP66等級のガスケットが使用され、粉塵や水の侵入を防止します。組立後の120時間に及ぶキャリブレーションプロセスにより精度を確保しています。エンジニアは全モデルに対して50種類以上の食品サンプル（冷凍、湿潤、粉末状）を用いてテストを行い、X線の電圧・電流を調整してコントラストを最適化します。FA-XIS8030（800×300mmトンネル）の場合、キャリブレーションでは放射線分布の均一性に重点を置き、トンネル端部においても0.3mmのSUS304片を検出できるようにし、死角がないことを保証します。

衛生的かつ人間工学に基づいた構造設計

衛生性と使いやすさは、検査装置の設計に組み込まれています。IP66等級により、トンネル部を100barの高圧洗浄が可能で、毎日の消毒が必須となる乳製品工場や肉加工工場において特に重要です。コンベアベルトは工具不要のクイックリリース構造を採用しており、5分以内に完全に分解でき、徹底した清掃が行えます。人間工学に基づき、17インチタッチスクリーンは最適な視認性を得られるよう15°の角度が付けられており、高さは700〜950mmの範囲で調整可能で、さまざまな身長のオペレーターに対応します。操作ボタンはバックライト付きで色分けされており（緑色はスタート、赤色は緊急停止）、操作ミスを低減します。モジュラー式の排除装置は現場での交換が30分で完了し、ダウンタイムを最小限に抑えることが可能で、24時間365日稼働の生産ラインにとって極めて重要です。

Q1: FA-XISシリーズ検査装置は、あらゆる食品タイプにおける金属以外の異物（石やガラスなど）を検出できますか？

A1: はい。このシリーズは、ほとんどの食品において1.0～1.5mmのガラス／セラミック製のボールや石を検出できます。低密度製品（例：パン、ポテトチップス）の場合、高コントラストX線画像により1.0mmの異物を明確に識別します。高密度製品（例：缶詰肉）の場合、350～480WのX線出力（FA-XIS6030／8030）により感度を維持しつつ十分な貫通力を確保しています。注意：食品と類似した密度を持つナイロンや髪毛などの低密度非金属は検出できません。このような用途には、オプションの光学モジュールをご用意しています。

Q2: 生産ラインに適した機種（例：FA-XIS4016 対 FA-XIS6030）の選び方は？

A2: 以下の3つの要素に基づいて選定してください。1) 製品サイズ：小型製品（スナックパックなど）にはFA-XIS4016（400×160mmトンネル）、大型製品（5kgの小麦粉袋など）にはFA-XIS6030（600×300mm）を適用。2) 生産ライン速度：高速ライン（お菓子類など）にはFA-XIS3012／4016（10-70m／分）、バルク製品（冷凍野菜など）にはFA-XIS5025-8030（10-40m／分）。3) 荷重容量：重物（缶詰トマトなど）にはFA-XIS8030（50kg）、軽量品（ヨーグルトカップなど）にはFA-XIS3012（5kg）。当社チームは現地でのライン評価も実施し、最適なモデルをご提案できます。

Q3: 検査装置は国際的な放射線安全基準に適合していますか？

A3: もちろん可能です。本製品はEN 61010-02-091（EU）、CFR 21 Part 1020（米国）、およびGB 18871（中国）の放射線基準を満たしています。表面の放射線量率は<0.5μSv/hであり、世界的な安全基準である2.5μSv/hよりも大幅に低い値です。安全機能としては以下の通りです。1) インターロックシステム：トンネルカバーが開いた場合、X線が自動的に停止します。2) 緊急停止ボタン：すべてのコンポーネントへの電源供給を0.1秒以内に遮断します。3) 放射線警告灯：X線使用中の稼働状態をオペレーターに知らせます。また、放射線安全トレーニングおよび年次適合性試験も提供しております。

Q4: 検査装置のデータを既存のERPシステムと統合できますか？

A4: はい。このシステムはEthernetおよびRS232通信をサポートしており、SAP、Oracle、またはカスタムERP／MESシステムとのシームレスな統合が可能です。当社の技術チームはAPIドキュメントおよびオンサイトサポートを提供し、データ同期の設定を支援します。検査結果（合格／不合格、汚染物質の種類）はリアルタイムで自動的に御社のERPに送信されます。これにより、手動でのデータ入力が不要になり、エラーが削減され、品質監査のプロセスが合理化されます（例：FDA監査官に対して数分以内に過去のデータを提供可能）。

食品の安全性に関するニーズに応じたカスタマイズされた検査装置ソリューションをお探しですか？離乳食における微量汚染物質の検出（FA-XIS3012）でも、大容量パッケージの検査（FA-XIS8030）でも、当社がサポートいたします。貴社名、担当者名、電話番号、および主な要件（製品種別、ライン速度、対象汚染物質など）をご連絡ください。営業チームが24時間以内にご対応いたします。機種の詳細な比較資料、現地デモの手配、カスタム見積りを提供し、FA-XISシリーズが貴社の生産目標および食品安全基準に完全に適合するよう支援します。